DRX アセントの戦い方 vs FUR

DRXのアセント戦です。攻めはかなり苦戦し、9-3の折り返し、ピストルを取られて11-3でしたが逆転勝利に成功です。アセントは攻めの難しいマップであり、どちらのチームもなかなか取れませんでした。その原因とDRXのいくつかの戦術も見ていきます。



攻めが通らなかった原因
これは、スキルを使う位置の問題でした。例えば、オペレーターの警戒にゲート前からのフラッシュ、リコンボルトなどは当然使うべきスキルでしたが、これをすることで敵を倒すためにスキルを使えていないことがありました。敵はラインを下げるばかりで、キルに結びつくことが少ない状況でした。

一本目が取れたラウンドは、ジェットの引いた位置に更にフェイドのウルトを重ねることで、逃がさないことに成功しました。

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三本目が取れたラウンドは、敵がミッドで撃ち合ってくれたおかげで2対2に持ち込むことが出来ました。

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FURのAショート抜け
ピストル以外取れたラウンドはここだけでした。Aショートから仕掛けた後、ジェットがヘブンに行きキルを重ね、さらにはミッドからのソーヴァがキルすることで1対3をつくりました。Aショートからのヘブンは元々の作戦として組み込んでいる形ではなさそうでした。Leviatan は2人以上で行くラウンドが何回かあり、戦術の一つのようです。(前の記事)

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makoのスモーク
まず、立ち位置がある程度決まっていて、メインの入口か、ショートのドア前にいることがほとんどです。おそらく、1人が黒コンテナ、1人がカバーで来るヘブンとなると、射線を大きく広げるためにこのような配置をとるのだと思います。
メインのスモークが特徴的で、2つスターを置いてAメインかAショートのどちらかにアクションがあれば、奥をスモークにし、メインの入り口で耐えます。これにより、ギリギリまでショートと撃ち合うこともでき、その後にメインとのスモーク中での交戦も可能というよく考えられたスモークでした。

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Bリンクプッシュ
DRXが見せるBリンク攻めはシンプルながらも綺麗でした。ジェットの立ち位置はリンクの上にすることで、事故を防ぎつつ、真下の張り付きを早めに対処できます。

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OPTC フラクチャーの戦い方と BMEの反省点(短めの記事)

OPTCのフラクチャー戦です。結果は13-3と圧倒的で、構成はチェンバー、ケイオー、ネオン、ブリーチ、ブリムストーンでした。今回は少なめです。というのも、OPTCの良いところというよりも、boomの良くない点が目立ったかなと感じます。




ディフェンダー
OPTCの地下攻め
防衛ラウンドで2回見せたアーケードからの地下詰めはどちらも成功していました。一回はブリーチと、もう一回はブリムストーンとアーケードにいくことで異なった目的を持ってエリアを取りに行きました。ブリーチの場合はブリッヂ側の制圧、ブリムストーンの場合はアーケードの入口の抑えでした。動画は二つあります。

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アタッカー
ピストル
チェンバーAメイン、他の4人でパラボラの配置を取り、Aへのエントリーが決まりました。かなり人気の攻め方になってきたようです。他のチームではloud、EDGなどが行なっていました。トレードキルが早く、狭いところでの撃ち合いが上手くいくのがOPTCの特徴の一つだと感じます。

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BMEの反省点
1初期配置
2スキルの使いすぎ
3射線管理
まずは初期配置が偏りすぎていて、ブリッヂ側に誰もいないラウンドが多かったです。また、その時でもAメインの制圧ができなかったため、すでにエリアの優位はOPTCにあります。加えて、スキルを一つのエリアに使いすぎてしまう場面も多く、リテイクされる時にカウンターのスキルがほとんど残っていない状態でした。また射線の組み方も甘く、アクションのあった方を皆で見てしまうとか、設置後の配置がバラバラになっているなどは目立ちました。

OPTIC バインドでの戦い方 vs BME

OPTCのバインド戦です。構成はチェンバー、スカイ、ブリムストーン、レイズ、ヴァイパーで結果は13-5と大差でした。守りの硬さとクラッチが目立ちましたが、BMEとしてはスキルのカウンターに苦しめられ、いつも以上にスキルを使ってしまっているのだと考えられます。




ディフェンダー
ピストル
前に4人で詰めていきました。バインドの中で詰めるのが一番難しいとされるAショートに、人数をかけることでトレードに成功しました。

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Bロング
ボーナセラウンドのBロングでは、ヴァイパーのスモークとスネークバイトで敵の進行を止めました。BMEとしてはスキルを使いすぎた上に、その後Bに入る際にはロングをケアする必要があったため、ヴァイパーのフッカー横の位置が刺さりました。

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A防衛
相手はかなりスキルを使っていたので、チェンバーのランデヴー後もゲート前でオペレーターを覗き、キルをとることに成功しました。1:20のあたりで、boom側には索敵スキルがほとんどない状態でした。圧力のかけ方とポジションが素晴らしいです。

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Loud フラクチャーの戦い方 vs ZETA

loudのフラクチャー編です。13-9で勝利、構成はヴァイパー、チェンバー、オーメン、レイズ、フェイドです。ヴァイパーを入れるチームが少しずつ増えてきましたが、その理由も見えてくるかと思います。結果を見れば分かりますが、攻めが苦しい構成でラウンドを5本取れたことが大きいかなといったところです。また、Zetaのディフェンダー側は別の記事で書こうかなと思います。




アタッカー
チェンバーをロープの反対側に起き、4:1の配置をとることが多いようです。以下に記す通りですが、ラッシュ以外では必ずロープの反対側に味方を配置し、特にパラボラにアクションをかけることが多かったです。開幕の配置はパラボラに多めの時、ラウンドを取れていました。




パラボラからのエントリー
配置はチェンバーがBメイン、4人がパラボラ側です。開幕でキルをとった後、パラボラに4人集まりメインとCTにスモークを置きながら、レイズがエントリーしていきました。この時点で5対3の状況を作り出し、敵の飛び出しにも対処できたことでラウンド取得です。
EDGもこの戦略をとっていましたが、そのときは5対5だったので、CTに3人ほどで仕掛けに行くといった感じでした。おそらくloudもそういった対応策もあったかと思います。

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ヴァイパーウルトのフェイク
揺さぶりが上手いラウンドでした。ちなみにヴァイパーのカーテンは固定でアーケードです。お互いに1キルをとりましたが、ゼータはレイズ、ブリーチの位置がばれ、ヴァイパーのウルトを使ったとこでランデヴーを使用した音も聞こえたため、3人の位置が分かりました。また、すでにゼータの配置が4:1であることが読めていたのかもしれません。設置の時点で3対3に持ち込みました。

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ディフェンダー

Bメインヴァイパー
防衛はヴァイパーがかなりの活躍を見せました。配置はBにチェンバー、ヴァイパー、Aにオーメン、フェイド、レイズです。カーテンはアーケードでメインにポイズンクラウドを置いていました。スネークバイトひとつで進行が止まる場面もありました。

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Bメインのヴァイパーウルト
アーケードで敵を確認した後、ヴァイパーウルトをBメインにたきました。チェンバーはタワーに籠り、キルをとる構えでした。メインを維持していたことで、リテイクがやりやすくラウンド取得に繋がりました。

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エリアコントロール
Bに攻めてきた時には、パラボラからの詰めと、オーメンのBメインへのウルトで相手のエリアを制限しました。動画を見ると分かりやすいです。

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リテイク
Bはリテイク配置をとっており、ゼータのスキルは空振りしてしまいました。また、ゼータはかなり警戒していたためスパイクの設置がゆっくりになってしまい、結果としてブリムストーンが落とされてしまいました。さらにリテイクにはフェイドのウルトをタワーとアーケードに、ヴァイパーのウルトをアーケード側にたくことで射線を限定しました。このラウンドではゼータがヴァイパーを恐れてかなりゆっくりになってしまったように感じます。

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Loud アセントの戦い方 vs ZETA

体調が悪く時間が少し空いてしまいましたが、また書いていきます。せっかくならその日にあった試合を書きたいのですが、見てないものも溜まってるので、まだ書いてないマップとチームを中心に選んでいきます。

 

ZETA vs Loud のアセントです。構成はLoudがソーヴァ、ケイオー、オーメン、ジェット、キルジョイで、ZETAに13-8で勝利です。




アタッカー

ピストル
一般的なAショートとの挟みでしたが、ファーストブラッドを取られたのは痛手でした。ゼータはAのプッシュを開幕で行いました。これはTLも使っていたもので、開幕の動きではしばしば使われることがあります。画像はZETAのプッシュです。

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Aショート挟み
Bリンクにキルジョイ、ジェット、ケイオー、Aにオーメン、ソーヴァの配置でした。この配置はアタッカーラウンドの半分程使われており、ミッドとAショートにプレッシャーをかけながらエリアを広げていくのが主軸です。注目はキルジョイLessで、タレットをBメイン、そしてアラームボットをミッドに置きながらAショートに進むことでエリアを取り返されるのをケアしながら進むことができています。他のラウンドでもBメインをギリギリまでタレットで抑えつつ、なるべく味方との距離を離さないことを意識していました。また、ジェットの動きが素晴らしく、ヘブン下の攻防では後続のカバーを待ちながらヘイトを向けることができています。

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SugerZero選手のスモーク
スリフティラウンドでのアストラのスモークはとても強力でした。Bサイト中に入れることで複数射線を作りつつ、スモーク抜きも狙えるという万能スモークでした。しかし、12ラウンド目では、loud側がCTのジェットをキルする場面があり、その時のカバーはBサイト中(階段)からできませんでした。これには気をつけなければなりません。



ディフェンダー

ピストル
配置はAショートに2人でメインは開けていました。スモーク抜きの精度が高く、リテイク配置になったにも関わらず、ショックダーツとスモーク抜きだけで1人倒し、他のメンバーもダメージを受けています。そこからはスキル豊富なloud側がラウンドを取得です。

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ボーナスラウンド[両チーム比較]
どちらも3ラウンド目はBリンクにブリンクし、4人以上かけてBを制圧しにいきました。キルジョイのタレットで気がつくところまでは同じですが、この時Aに咄嗟に入れるか否かというところで勝敗が分かれたのかと思います。動画で見ると分かりやすいです。

画像はLoudのB link push

上がLoud、下がZETAのクリップ

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総評
どちらも戦術的に面白いラウンドが多くあり、非常に面白い試合でした。アセントは攻めが難しいので、これをどう攻略していくかというのがどのチームでも課題となっているようです。他チームでいくと、Leviatanはセットを使った攻めがとても綺麗でした。過去に書いてますよければ見てください。

Leviatan アセントの攻め方 vc TeamLiquid

Leviatanのアセント戦です。構成はチェンバー、アストラ、フェイド、ケイオー、ソーヴァと3イニシエーターが特徴です。このマップはとにかく攻撃側でラウンドをとることが求められます。Leviatanのアセントの勝率はかなり高くmasters2では勝率100%でした。豊富なスキルによるセットといくつかの奇策で攻めのラウンド取得に繋がることは大きな勝因の一つであるように思えます。




アタッカー

ピストル
ファーストキルを取られてしまいました。TLのホウント、フラッシュ、シュラウドステップの組み合わせでスモーク中からキルをとることに成功していたのは敵の素晴らしい戦略でした。一方でハイミッドに3人、リンクに1人いる状況のレビアタンはB挟みを狙いに行きますが、フェニックスがバックにいることに気がつくと、グレネードでピークを抑制しながらCTにアストラとフェイドで抜けていき2キルを獲得しました。柔軟な対応が現れていたラウンドだと思います。

上はTLのセット、下はCT抜け

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Bセット
3イニシエーターの強力なセットアップです。サイト入る際には、ナイフ、ドローン、ホウント、プラウラーで索敵し、バックとサイト中のクリアリングはフラッシュ、プラウラー、リコンボルトでした。CTにケイオーのグレネードも投げていました。敵は居ませんでしたが、綺麗なセットが見れたラウンドでした。

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Aセット
これもかなり綺麗なセットが組めています。画像で説明しますが、各々のアビリティが綺麗に入っています。加えてケイオーウルトでのエントリーでしたが、設置後のエリアが狭く取り返されてしまいました。

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Aショート抜け
エコラウンドと次のラウンドで2回ほど見せました。AショートからヘブンまたはCTの方に抜けることで意表を突く形をとりました。これも彼らの戦略のひとつであると考えられます。他の部分でのアクションが強いと、より使いやすい作戦だと推測できます。

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ディフェンダー
基本的には綺麗なカウンターで人数を削る動きをとっていたので、それが上手く行ったラウンドは取得できたといった感じです。上手くこなしたという感想です。Aアストラ、Bフェイド、ピザ前にアラームは固定のようでした。ケイオーはAショートにいることも多くフラッシュでのカウンターとグレネードでの足止めは鉄板の動きかと思います。画像はピストルラウンド