Leviatan ヘイブンの戦い方 vs Team Liquid

LELeviathanのヘイブン戦です。TLに13-10で勝ち、ピストルはどちらも取得しています。編成はミラーで一般的でした。




ディフェンダー

ピストル
Aフェイド、Bブリーチ、ガレージにオーメンとレイズ、Cにチェンバーでした。Cロングのワンピックから始まり、ガレージからのグレネードで足が止まります。プラント中にスタン、パラノイアでレイズが入ることで早めのリテイクを成功させました

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ボーナスラウンド
3ラウンド目はAに4人配置しプッシュを試みました。結果Bウィンドウでキルが発生し、このラウンドも取得です。敵としてはAメインが取れていない中、ゆっくりミッドを歩いていたのが敗因だったと考えられます。

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Aリテイク
オーメンのウルトが刺さったことでリテイクを成功させました。最初に2キル取られながらも、オーメンはロングに飛び、チェンバーを落とすことでサイト中の2人をロングに注意を向けることに成功しました。ここは敵の連携ミスとも取られられますが、この状況ではかなり難しいことでした。

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アタッカー

ピストル
Cロングに5人固まりました。最初はトレードキルが起き、その後Aにアクションをかけチェンバーを下げさせた後、Bに設置でした。敵にスモークがいなかったので、Bの角設置は強力だったのかもしれません。

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A攻め
遅めのA攻めで、敵のフェイドのジャンプピークが見えた時に、とっさにブリーチのウルトが出てきた判断が良かったのかと思います。あの状況であればAサイトにも1人いる可能性が高いことも考えられたのでかなり有効なウルトだったと思います。

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EDG アイスボックスの戦い方 vs PaperRex

EDGのアイスボックス編です。同じチームばっかりになってるので次の記事から他のチームの戦略を見たいです。13-5で圧倒し、数パターンの攻め方を徹底していました。構成は以下の通りで一般的です。

 


アタッカー

ピストル
B3A2の配置で、ヴァイパーのカーテンはいつもBに出ていました。Bがセージ、ソーヴァ、ジェット、Aがチェンバー、ヴァイパーです。Bでの3キルが発生し、ピストルは安全にとりました。B手前の勝負に勝てるかどうかというところでした。ちなみにこの配置は5回程使われてます。

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アンカーの役割
EDGの特徴ですが、中盤になったときエリアをキープするため「アンカー」を用意することが多いです。今回はAでキルが発生した後、チェンバーがそのまま残りBにプラントを目指しました。更にヴァイパーはミッドを進むことが多かったのでエリアが狭いことはありませんでした。フラクチャーでも見られた戦い方だったので書いておきます。

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ヴァイパーウルト
この時はカーテンをAに引いて、セージの壁は左側でした。最近のウルトはこっちも増えてきて、エリアの広さ的に左側に展開する方がいいと考えられています。ジェットは右側にブリンクしていました。

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ディフェンダー

Aの寄りの速さ
配置はいたって普通ですが、かなり寄りが早いです。ピストルの次のラウンドはエコでしたが4人Aに寄せていることでラウンドを取ることができました。最終ラウンドもチェンバーがミッドを見れていたおかげでAに人数を寄せていました。画像はピストルラウンドのものです。

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Aプッシュ
Aに4人配置し、前で勝負しました。ポイントはジェットをヴァイパースモークで隠したことでベルト上に立つことができています。ヴァイパーはキングからベルトに射線を通していました。あらかじめ考えられていたプッシュのようです。

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EDG パールの戦い方 vs PaperRex

EDG vs PRXの一戦目はパールでした。選択先行のEdwardはバインドをバン、paperはフラクチャーバン、ピックがパール、アイスボックス、2回目のバンはアセント、ブリーズで3マップはヘイブンです。


編成は写真の通りです。色々と選びやすいマップですが、EDGの編成がとりあえずは基準となっていきそうです。次の記事でPRX視点を書きます。



ディフェンダー

ピストル
配置はアートに2人置いていて、これが彼らの守りの主軸になっています。12ラウンドの約半分はこの配置です。スモークをAに寄せて、フラッシュでのカウンターもあるのでかなり攻めるのが難しいようです。相手側は攻めを急いでいたようなので、キルが発生しました。

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ボーナスラウンド
3ラウンド目でチェンバーはオペレーターを出しました。武器が弱いと思われていたため、Bでのオペレーターは噛み合ったようでした。今回はミッドも少し強気に見ることで早めの裏どりを成功させました。

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アートのカウンター
このラウンドはかなり守りが上手く機能していて、スキルを上手く使っていくことで敵を引かせることに成功しました。フラッシュ スネークバイト、ノヴァパルス、ゼロポイントの順番です。

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アタッカー


ピストル
ミッドの撃ち合いでしたが、スキルも残っている中で積極的に撃ち合ってしまう場面が見られました。配置はミッドにケイオー、アストラ、フェイドで他のメインの位置にチェンバーとヴァイパーを置くことが多かったです。一方で、敵はミッドに人数を寄せていたので上手く刺さらなかったのかもしれません。

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アートの挟み
他に上手く行ったラウンドはアートとの挟みでした。カーテンの位置がBドアから出ているのが面白いです。縦に出すと自分達がAリンクを抜けられないことを考慮しました。

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総評
パールの構成としてはこれが一つの基準になっていくでしょう。PRXの勝ちなのでそちらを早めに書きたいです。戦術は同じものを何回か使いながらもその場の判断がかなり良く、防衛の最初の方はそういったキルも目立ちました。しかし、人数有利から負ける場面が多く、早めの修正が必要なように思えます。特に6ラウンド、12ラウンドはもったいない落とし方でした。

EDGのフラクチャーの戦い方

EDGはLCQにおいて存在感を示しました。決勝でも3-0のスコアで優勝し、彼らのパフォーマンスは常に高いようです。今回は決勝vsONSのフラクチャーについてまとめました。結果は13-4と圧倒し、その勝因について詳しく見ていきます。

まず、構成はブリーチ、ネオン、ブリムストーン、レイズ、チェンバーとなっています。

先に特徴を示しておきますが、彼らはほとんどのラウンドで4:1になって動きます。12ラウンド中8回はこのような配置をとっています。チェンバーであるZmjjKKを1人にして、他の4人で仕掛けるのが彼らの主な戦い方です。さらに、中盤以降の人数が削られた状態(4人の時)においても、彼らは3:1に分かれて動きました。エリアを狭めないための「アンカー」の役割としてもこの動きを使っているようです。
また、彼らのもう一つの特徴は、ファーストキルの早さにあります。12/17ラウンドで15秒以内にキルが発生していることがわかります。4:1の配置であるため仕掛けるのが早いというのが理由の一つのようです。

横軸が時間、縦軸が回数


アタッカー

ピストル
彼らのピストルはAメインのラッシュで、パラボラにチェンバーを向かわせます。スモークの位置はパラボラとサイト前でした。チェンバーがパラボラを後取りするためにこのスモークなのだと考えられます。Aメインでトレードが起き、4対3の有利状況を開始10秒ほどで作ることができました。

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アーケード4人、Bメイン1人
この配置は4回も使用しており、彼らの戦術の主軸です。アーケードで接敵した後は、ネオンがカーテンを引き、タワーに2人以上いくことでエリアを広げていきます。また、アーケードが行き詰まればチェンバーがメインからキルを狙うことでアーケードの手助けをするようなラウンドもありました。

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Bメインの交戦後の「アンカー」の役割
4対3の有利をつくったあと、彼らはレイズを1人残して3人でアーケードに向かいました。エリアを維持させておく「アンカー」を任せながら、彼らの闘い方である複数と1人の人数配置に成功しています。

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ディフェンス

ピストル
Aにレイズ、ネオン、ブリーチを、Bにチェンバーとブリムの配置で、4ラウンド中3回使用していた配置です。
チェンバーがメインと交戦した後、タワーを守ることでキルを発生させました。このラウンドもEDGが取得しました。

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総評
2イニシエーターが主流の中、攻撃的な編成で相手を圧倒しました。最初の交戦が起きるまでは、複数人対1を意識しているようで、彼らの動きは理にかなっているのかと思います。また、強力なセットを使うことで対策ができないため、同じ動きを何回も繰り返し使えている印象を受けました。彼らのチャンピオンズでの活躍が楽しみです。

Nearest Airportのパールの戦い方

Nearest Airport はパールでの勝率が82%(9/11)と非常に高く、彼らの戦術についてまとめました。Zero Latencyに13-4で勝利した試合についてクリップをつけながら説明します。パールが試合に出てくるのはこれからなので楽しみですね。[MCT Premiershipではパールがピックマップ]




アタッカー

ピストル
彼らのピストルは1.3.1の配置で、Bサイファー、Aチェンバーにすることで中盤以降エリア的に優位であったといえます。

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Bセット
ネオンのカーテンをホールに向け、オーメンのスモークはヘブンとリンクに置きます。Bに行く時は必ずホールを維持し、プラント前のキルが発生することも多いです。ロングから見える設置にこだわらず、Bサイト付近にサイファー以外の4人を集めてプラントを守るようにしています。ちなみに、オーメンのリンクスモークはワンウェイができるようです。
加えて、別のラウンドではサイファーがラークする時、開幕ミッドからケージをBリンクに投げ入れていました。攻撃の6ラウンドはこのセットを用いました。このラウンドが1番綺麗に決まっていたのでクリップしています。

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Aセット
スカイのウルトが溜まったラウンドで、全員でAに入っていくセットでした。カーテンを左に、オーメンのスモークはフラワーとダグアウト、サイファーはサイト右にケージを投げ入れてサイト中をとることに成功しています。パラノイアをダグアウトに入れ奥まで確認した後、アートまで2人行き、エリアを広げました。
アートとの挟みもありましたが、似たような感じなので省略。少し話すと、アートにネオンとスカイが行き、カーテンを使いながらAリンクまで走っていく感じです。

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ネクター抜け
ネオンがアートでキルした後、コネクターまで抜けてBドアの敵を1人倒しました。この時点でチェンバー以外の敵の位置が確定したので、Bに行きやすい状況でした。それに加えて味方のチェンバーがBメインを進めていたのでエリアをうまく取れていたと感じます。その後オーメンがウルトでBホールまで飛びます。

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ディフェンダー

ピストル
A3人、B2人でかなり大胆な配置です。それを可能にするのがサイファーで、ワイヤーを二段階にすることで、敵の進行状況がわかります。ラウンドは落としました。

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総評
Bセットが特徴的でサイファーが面白いです。Bメインを通るときのケージ(アストラの回収の代わり)や、1人でエリアを広げる動きがサイファーならではであり、チェンバーもいることからかなりエリアのとりやすさを感じます。Bはサイト付近に人数をかけて必ずホールを維持しながら設置しているのが成功率の高い要因かと思います。
防衛はラウンド数が少なかったのであまり話題はありませんが、Bを守る時にホールを押さえようとしていたので、このチームにとってホールは重要視されているようです。
この試合では1回のみでしたが、コネクターに抜ける戦術は今後しばしば見受けられると思います。「ラインを下げることで勝負のタイミングをずらすこと」が難しい場所だと予想できます。

TSMアセントにおけるブリーチの戦い方

TSM対CBの第一マップアセントにおいて、TSMはブリーチを採用しており、この編成は7/29から5回ほど見せていて、80%の勝率を収めています。
編成はアストラ、レイズ、チェンバー、フェイド、ブリーチ。防衛は9本とり、かなりパフォーマンスが高かったです。防衛ラウンドを中心に紹介します。



ディフェンス


ピストルラウンド
配置は標準的ですが、チェンバーをゲート前までプッシュさせてbリンクを見るようにしています。撃ち合いに関してはバラバラになっている印象をうけました。

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ミッドプッシュ
第四ラウンド
ホウントでbロビーに敵が2人以上いることを確認すると、ミッドに四人集まり、ハイミットをレイズとチェンバーが見張り、ブリーチとアストラでBリンクを見ました。その後、ブリーチがハイミッドを上がることでレイズとチェンバーはBリンクと撃ち合うことに成功しています。

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Bカウンター

第七ラウンド
Bセットに対して、アストラのカーテンとブリーチのスタンをメインに返すことで、ブリーチが寄ることができました。これにより、ブリーチのウルトでのカウンターに成功し、強みを活かすことができています。

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ハイミッドのポジション
第九ラウンド
TSMの特徴として、交戦が起きたところを少し時間が経ってから取り返しに行くことが多いですが、今回はアストラがミッドを取り返しに来ました。また、ハイミッドまで情報をとった後、壁に張り付きます。これは前回の試合でも見せているポジションで成功率も高いように思います。

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Aとミッドのプッシュ
第11ラウンド
Aメインをアストラがクリアしながら、ミッドを詰めることでBメインに多くいることが開始10秒程でわかりました。このときのチェンバーはBメインでした。

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オフェンス

 

Aセット
第十九ラウンド
ラストではAのセットでした。かなり綺麗に決まっていました。

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総評
全体的に見て、チェンバーやブリーチをミッドの前に出しつつ、情報をとっていくスタイルが勝因の一つであると考えられます。この試合ではゲート前まで詰める動きを、TSMは半分以上のラウンドで行なっています。ブリーチは敵のエントリーに対してカウンター出来ており、練度も高く採用理由が理解できました。また、gMdのパフォーマンスは安定して高く、かなり大胆に詰める動きを見せていました。