EDGのフラクチャーの戦い方

EDGはLCQにおいて存在感を示しました。決勝でも3-0のスコアで優勝し、彼らのパフォーマンスは常に高いようです。今回は決勝vsONSのフラクチャーについてまとめました。結果は13-4と圧倒し、その勝因について詳しく見ていきます。

まず、構成はブリーチ、ネオン、ブリムストーン、レイズ、チェンバーとなっています。

先に特徴を示しておきますが、彼らはほとんどのラウンドで4:1になって動きます。12ラウンド中8回はこのような配置をとっています。チェンバーであるZmjjKKを1人にして、他の4人で仕掛けるのが彼らの主な戦い方です。さらに、中盤以降の人数が削られた状態(4人の時)においても、彼らは3:1に分かれて動きました。エリアを狭めないための「アンカー」の役割としてもこの動きを使っているようです。
また、彼らのもう一つの特徴は、ファーストキルの早さにあります。12/17ラウンドで15秒以内にキルが発生していることがわかります。4:1の配置であるため仕掛けるのが早いというのが理由の一つのようです。

横軸が時間、縦軸が回数


アタッカー

ピストル
彼らのピストルはAメインのラッシュで、パラボラにチェンバーを向かわせます。スモークの位置はパラボラとサイト前でした。チェンバーがパラボラを後取りするためにこのスモークなのだと考えられます。Aメインでトレードが起き、4対3の有利状況を開始10秒ほどで作ることができました。

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アーケード4人、Bメイン1人
この配置は4回も使用しており、彼らの戦術の主軸です。アーケードで接敵した後は、ネオンがカーテンを引き、タワーに2人以上いくことでエリアを広げていきます。また、アーケードが行き詰まればチェンバーがメインからキルを狙うことでアーケードの手助けをするようなラウンドもありました。

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Bメインの交戦後の「アンカー」の役割
4対3の有利をつくったあと、彼らはレイズを1人残して3人でアーケードに向かいました。エリアを維持させておく「アンカー」を任せながら、彼らの闘い方である複数と1人の人数配置に成功しています。

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ディフェンス

ピストル
Aにレイズ、ネオン、ブリーチを、Bにチェンバーとブリムの配置で、4ラウンド中3回使用していた配置です。
チェンバーがメインと交戦した後、タワーを守ることでキルを発生させました。このラウンドもEDGが取得しました。

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総評
2イニシエーターが主流の中、攻撃的な編成で相手を圧倒しました。最初の交戦が起きるまでは、複数人対1を意識しているようで、彼らの動きは理にかなっているのかと思います。また、強力なセットを使うことで対策ができないため、同じ動きを何回も繰り返し使えている印象を受けました。彼らのチャンピオンズでの活躍が楽しみです。